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アルツハイマー病

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アルツハイマー病とは

アルツハイマー病は、脳を構成している神経細胞が通常の老化よりも急速に、いわば病的に減ってしまうこと(変性)によって、正常な働きを徐々に失っていき、認知症(痴呆)になっていく病気です。原因はまだわかっていませんが、遺伝的な要因に加えて生活環境の影響が重なり、発病すると考えられています。40歳頃から90歳に至るまで広い範囲で発病しますが、65歳以上で多くなります。男女比は1対2で女性に多い傾向があります。認知症の患者さんは65歳以上で5%程度とされていますが、このうち40%がアルツハイマー病、30%が脳血管性(脳梗塞や脳出血による)の認知症といわれており、近年徐々にアルツハイマー病の割合が増加しています。神経が変性してしまう病気の中では一番数が多いものでもあります。アルツハイマー病は実は身近な病気であり、高齢社会においてはますます重要な病気だといえます。

診断・治療

まずはじめに認知症であるかどうかを診察します。一見すると認知症にみえる、うつ病、せん妄などの病態があるからです。次になぜ認知症になっているかを調べます。認知症は、アルツハイマー病以外のさまざまな病気で生じます。なかには治療が可能な病気もあるため、いろいろな検査を行います。脳腫瘍などの他の脳の病気、ホルモンの異常やビタミンの欠乏、感染症など、全身的な病気でも起こりえます。また、アルツハイマー病と同じくらいの頻度で認知症を生じる脳血管性の認知症ではないかをみていきます。

アルツハイマー病の診断は、前述の病気が否定されると判断され、症状と進行具合、また画像検査の結果から総合的に行います。アルツハイマー病では、脳の神経細胞が減るために、脳がやせて小さくなります。記憶を司る海馬(かいば)、側頭葉(そくとうよう)などが最初にやせてくるため、頭部MRIで脳の形をみます。しかし、初期にはそれらの変化が目立たないこともあります。その時には、脳血流シンチグラフィ(SPECT〈スペクト〉)といい、特殊な薬を静脈に注射し、脳への薬の取り込まれかたを写真に撮ります。働きの悪いところは血流も悪くなっていて、薬が取り込まれません。アルツハイマー病では、そのパターンがあり診断の参考にします。

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